人の住んでいるところならば、どこでもある物のひとつにケーブルが挙げられます。
と言うのも送電には絶対に欠かせないからです。ところで、電線には様々な技術が応用されているのは、あまり知られていないかも知れません。電気を通す線くらいにしか思われていないのが、現実のところでしょう。しかし実際には様々な過酷な環境に設置されることもあり、高い性能と品質が要求されるのです。そこで環境条件について少し考えてみましょう。
最初に考えられるのは、暑い地方のケーブルが置かれる環境です。その場合、最も問題になるのが日射の問題です。過酷な日射の環境を考えると、気温の上昇と紫外線などの影響が考えられます。そして、これらの環境は電線の被覆の部分に少なからず悪影響を及ぼします。悪影響の例としては、熱による被覆の軟化や紫外線による被覆のヒビ割れなどが懸念されます。しかし実際には暑い地方であってもケーブルが切れる事故は非常に少ないです。タネ明かしをすると、電線の被覆には添加剤が加えてあり、紫外線や熱に強い様に作っています。
それでは、逆に寒冷地の場合はどうなるかと言うと、やはり熱による影響が懸念されます。ただ、この場合は冷却により被覆が硬くなってヒビなどが入りやすくなるのです。しかし寒冷地であっても、電線は切れていません。そして、これも寒冷地に対応する添加剤が配合されて対策がされているのです。ケーブルは生活に欠かせません。そして様々な工夫があります。電線の環境対策は様々です。機会があったらぜひともじっくり見てみましょう。