太陽光発電で生まれた電気は、配線を通して電力会社や各家庭に回されます。
ソーラーケーブルは、発電時における太陽光パネル用や太陽光パネル間の延長用、太陽光パネルと接続箱間の引込用ケーブルとして使用される専用の配線です。地球温暖化対策として太陽光をエネルギーとするソーラー発電は、再生可能エネルギーの注目株として今後も需要が見込まれます。ソーラーケーブルは常に太陽光や紫外線、風雨にさらされるため、材質は耐熱性と耐薬品性に優れた架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースがほとんどです。
先端にMC4型コネクターが付いており、絶縁耐力が高く比誘電率と誘電損失が小さい、1500Vの電圧や110度の熱に耐えることができる、難燃性が高く火災の場合に自然消火する、などの電気用品安全法に適合していなければなりません。太陽光発電は出力が同じならば電圧が高い方が電圧降下ロスが小さくなるため、2012年6月に太陽光発電に関わる電技解釈が改正されてからは、送電ロスが低減でき、耐電圧の高いソーラーケーブルが次々に開発されています。
以前は耐熱や耐紫外線にのみ特化していたソーラーケーブルでしたが、マイナス40度から90度の耐寒性を備えたことにより配線を地中に埋めることが可能になりました。環境問題をクリアするため、燃焼時に有害なガスを発生しないハロゲンフリー材料などで作られることにより、自然界に配慮した廃棄ができるようにしています。